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発音について思うこと

  • 執筆者の写真: Sachiyo TAKANAMI
    Sachiyo TAKANAMI
  • 2019年1月9日
  • 読了時間: 4分

2015年頃から「模倣音読」というテーマで主人と共同研究を行っています。


模倣音読とは簡単に言えば「完コピ」のこと。


モデル音声と完全に同じように発音できるまで練習する活動です。

このシンプルな学習方法でどこまで発音を上達させることができるのか。


継続的に研究していくつもりです。


昨年(2018)は夏の学会発表でも模倣音読について扱いました。

その時,発表後にこんな質問をいただきました。


「それであなたは発音が上手になったのですか?」


答えはもちろん 


”Yes”


です。


私は小4の秋から1年間,テキサス州ヒューストンで生活していました。


その際,平日は現地校へ。休日(土曜)は補習校に通っていました。


それまで英会話を習ったこともなく。

分かる単語は動物の名前や色だけ。


小学校低学年の頃に1年ほど通っていた英語塾のようなところで習った

アルファベットも,大文字と小文字をごちゃまぜに覚えていたぐらいなので。。。


まずは文字とその発音を覚えるところから学び始めました。


あの1年間は今思い出しても苦痛ですが,今思うと非常によい経験だったと思います。


どうにもならない状況で,唯一できたこと。


それは,英語母語話者の真似をすることでした。


その結果,最初の頃は


"Oops!"

"Wow!"

"Gosh!"

"Eeew!""


のような感嘆詞ばかりを身に付けました。


もっと年齢が上であれば,あまりお上品ではない

"F**k!"

などの口癖を真似てしまったかもしれませんし,

"I mean..."

"You know..."

など。会話上に登場する前置きの表現を真似た可能性もあると思います。。


しかし,何か月か経つと,上辺だけの真似(英語ネイティブの日常っぽい部分だけの真似)ではいつまで経っても英語ができるようにはならないことにも気づきました。


その当時,在籍していた小学校では(日本でも小学校ではそうだと思いますが)

教科書音読の場面が非常に多かったので,その時間を活用しました。


基本は挙手をして指されたら音読をする,というスタイルでしたが,

英語がよく話せない私のような生徒が手を挙げると,担当の先生がとても喜んでくれ,

満面の笑みで指名してくれるので,「頑張らなきゃ!」というモチベーションアップにも繋がっていたと思います。


まずは率先して手を挙げること。

そして,指されたら間違えてもいいから,

とにかく最後まで読み切ること。


これを意識して頑張り続けました。


ダメな発音は先生が直してくれるので,そこで真似をしながら必死に覚え,

どうしても言えなかったところは近くの席になった子にも何度も何度も

教えてもらい,発音してもらいながら一生懸命に真似をしました。


さて,私の現在の発音はというと・・・


完璧!


だとは全く思っていません(笑)


ですが,聞いた音をその通りに真似ることにはそれなりの自信があります。

(動物の鳴きまねも割と得意な方です。)


少し脱線しましたが,結論から言えば

「模倣」は学びの入り口である,ということ。


真似ること=まねぶこと。


「学び」の基本は「真似ること」だと確信しています。


発音は練習すればするほど上達するものだと考えていますが,

一番大事なのは「どう練習するか」ということ。


間違った発音や不正確なお手本をモデルにして練習しても,

正確な発音は身に付きません。


正しい発音のモデル音声を何度も聞いて繰り返し練習すること。

何度も真似ながら修正を繰り返すこと。


これに尽きると思います。


様々な想いを込めながら,今年も「模倣音読」の研究を続けていきたいと思います。


***


最後は全く関係ない写真で終わりにします。


これは昨年釣ったお魚。

頂鱒(イタダキマス)57㎝↓


頂鱒(2018,11月)
頂鱒(2018,11月)

群馬に来てから管理釣り場でトラウトフィッシングを楽しむようになりました。


餌釣りでないルアーを使っての釣りは,正直なところ非常に難しいですが,暇なときを見つけて練習しているうちに,

少しずつ釣れるようにはなってきました。


毎回こんなに大きな魚が釣れれば嬉しいですが・・・

なかなかそうはいきません(笑)


それでも,最初は遠くに飛ばせずにいたことを考えれば奇跡の釣果だと思っています。


今年も大きい魚が釣れるといいな~と

願っています。


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