スペリング学習はなぜ必要か―最近思うこと―
- Sachiyo TAKANAMI
- 2016年11月30日
- 読了時間: 2分

日本語も英語も、どんな言語でも。 何かを伝えるためのツールという意味では同じものです。
表現ひとつで人を幸せにしたり嫌な気持ちにさせたり, 小さな書き間違いが大きな勘違いをうむこともある。
「うっかりミスなんだからしょうがない…」で片づけるか。
「いつもここで間違えるから気を付けよう」と思うか。
明らかに後者の方が,その後の間違いや学習姿勢が改善するだろうと考えるのは自然なことだと思います。
「スペリング(綴り字)なんて細かいこと、何がそんなに重要なの?」
と言われることも多いですが,細かいこと(一つ一つの文字)に正確さを意識することができれば、大きな単位(文章作成)になっても正確さを意識できるようになります。
綴り字指導と学習が重要な理由は幾つかありますが,特に重要な点としては以下の3つが挙げられると思います。(※あくまで個人的な考えです。)
●母語と違う言語の表記を学ぶこと=「文字認識+忍耐強さ」 ●正しく書けるように集中すること=「学習習慣+緻密さ」 ●音を文字で表記すること=「音ー文字の関連性の理解」
小さいころにカルタで遊んだり,小学校では繰り返し「ひらがな」の練習をしたり,徐々に漢字を覚えたり。音読もたくさん練習したことと思います。色々な過程を経て,スラスラと文章が書けるようになっているわけです。間違ったとしても,後から気づくこともできるようになります。
「外国語なんだから,間違っていいじゃん!」
というのは通用しないというのが,私の考えです。
もちろん,人間は誰でもエラーを起こすので,どんな人でも間違えることはありますし,母語であっても間違えることは多々あります。問題は間違えた後に,自分の力で訂正できるかどうか。修正できる「気づき」や「能力」が備わっているか,ということだと思います。
先日,病院で問診票を書くときに「市販の薬」と書いたつもりで,「支販の薬」と書いていました。提出後に気づき,静かに反省しました。手書きで文章を書く機会が減っていることが大きな原因かもしれません。PCやスマホで入力するときは,すぐに変換されることに慣れてしまったため,自力で書こうとすると昔よりも漢字の間違いが増えているのを自覚し,反省しています(笑)
そろそろ年賀状のシーズンなので,間違いの無いきちんとした文字で心を込めてメッセージを書きたいな…と気持ちを新たにしました。
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