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westernのはずが…

  • 執筆者の写真: Sachiyo TAKANAMI
    Sachiyo TAKANAMI
  • 2016年2月26日
  • 読了時間: 2分


昨年末の旅行の帰りに見つけてしまったスペリングエラーの話。

某女性用トイレのドアに貼り付けられた可愛い挿絵入りのお知らせ。

外国から来たお客様向けの粋な計らいだな~素敵だな~と思ったその直後…

westem-style

おぉ…なんということでしょう…

western

確かによく見ないと,

*westem

見えてしまうかもしれません…

この間違いを,

①単なる書き間違い

(きっと疲れていたんだなぁ~)と捉えるか…

②アルファベットに対する認識不足

(何か重要な能力が欠落しているかもしれない)と捉えるか…

この違いによって,間違いそのものに対する印象は大きく変わることでしょう。

文字認識のことを英語で"letter recognition"と言います。

これは例えば,"yellow"という単語を見て「長い棒が二本ある」カタチ,

と捉えるような初期段階から,完全な綴りを書けるようになる段階まで,

長い間ずっと関わる能力のひとつです。

どんなに小さなミスでも,せっかくの努力が結果的には残念な印象を

与えてしまうこともあります。

そうなると,ミスはミスであり「小さなミス」という捉え方そのものが

間違いである,とも言えます。綴りの間違いを,私はスペリングエラーと

あえて呼ぶことにしています。"spelling mistake"あるいは"misspelling"

という表現もありますが,ミステイクとかミスという言葉に軽い印象を

感じさせるのを避けるため,エラーという表現を好んで使用しています。

研究内容や研究目的によって"spelling error"という表現が用いられる場合も

あるので,どの呼び方でも間違いではありませんが,「書き間違い」は本当に

「書き間違い」なのか,ケアレスミスのような考え方で良い場合,悪い場合を

分ける必要はないのだろうか,と日々考えています。

今回のように街中でのスペリングエラー発見をしてしまうと,やはり

「今後もずっとスペリング習得の研究を続けたい!!」

と思わずにはいられないのでした。

 
 
 

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